Wednesday 20 February 2002

駐東京経済貿易代表部の張敏儀

香港特別行政区政府 駐東京経済貿易代表部の張敏儀(チュン・マン・イー) 首席代表は、本日(2月20日)、中国市場への進出を目指す日本企業に対し、この巨大市場への参入に際して、香港独自のメリットを活用することを呼びかけた。
張首席代表は、長崎市でのビジネスレセプションに参加した200人を超える出席者への挨拶で、金融・法律サービスや港湾・空港設備、また、中国での商取引を熟知し広範な人的ネットワークを持つプロの人材などが香港の利点であると述べた。
「日本の企業、特に海外直接投資の経験が豊富とは限らない中小企業は、香港でパートナーを探し、中国でビジネスチャンスをともに探るという方法がありま す。それにより日本企業は、香港のパートナー企業の専門知識と取引関係を利用でき、また不確定な要素を減らして成功のチャンスを高めることができるでしょ う」と張首席代表は述べている。
また張首席代表は、香港の中国返還から4年以上が経過したことに触れて、『一国二制度』は香港で順調に施行されていると語り、「香港は今も自由でコスモポリタンな都市であり、金融とビジネスの国際的な中心地として、世界の高い評価を受けています」と付け加えた。
経済面では、世界的に厳しい情勢ではあるものの、香港には過去にもその経済を支えてきた底力だけでなく、後背地に中国本土を持つという事実もあり、張首席代表は香港の将来に対し楽観的であると語った。
張首席代表は、依然として国内経済の縮小に直面している国が多い中、多くのアナリストが中国は今後10年間、かなりの経済成長を続けるだろうと指摘してい ると述べ、中国の世界貿易機関(WTO)への加盟がもたらす大きなビジネスチャンスは、香港経済の回復への強力な支えとなるだろう、と語っている。
今回のビジネスレセプションは、香港の経済と政治の最新状況を日本に紹介することを目的とし、日本各地で駐東京香港経済貿易代表部が主催している一連の重要なイベントの最新のものである。
張首席代表は、本日レセプションに先立ち、金子原二郎長崎県知事、伊藤一長長崎市長、および野崎元治長崎商工会議所会頭を表敬訪問した。
以 上


金子原二郎長崎県知事を訪問。(2月20日)


長崎で開催した香港ビジネスレセプションで挨拶に立つ
張敏儀(チュン・マンイー)香港経済貿易代表部首席代表(2月20日)

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長崎での香港ビジネスレセプションで乾杯をする張敏儀首席代表と来賓の皆様
(2月20日)