Thursday 28 June 2001

駐東京経済貿易代表部の張敏儀

香港の行政会議召集人、梁振英氏は、中国が各国と新しい経済パートナーシップを次々と確立している今日、世界の企業は香港にますます多く利点を見出すだろう、と本日(6月28日)東京で語った。


香港特別行政区の設立4周年を祝うレセプションで挨拶に立った梁氏は、香港特別 行政区が設けられてから4年が経過し、中国の世界貿易機構への加盟を目前に控えた今こそ、中国本土と世界の他の国々をつなぐ経済的なインターフェースとしての香港の役割を見直す絶好の機会であると述べた。


「中国と諸外国をつなぐ貿易センターとしての香港の役割はつとに有名ですが、新しい空港も稼動し、香港は旅客輸送に関しても最も重要なハブへと成長しました」と梁氏は語った。

さ らに梁氏は、中国本土系の企業にとっての最大の資本市場は香港であると述べ、次のように説明した。「昨年、香港証券取引所において中国本土系の企業が、米 ドルにして600億ドル近い資金を調達しましたが、これは、中国本土系の企業が海外市場で調達した資金の84パーセントにあたる額です。」

梁氏は、3000もの外国企業の支店・支社や地域本部が香港におかれていることが、経済インターフェースとしての香港の重要な機能を証明している、とも述べている。これらの支店・支社、また地域本部は、運輸や通 信分野における香港の物理的なインフラのみならず、法制度や専門家集団のノウハウなど、香港のソフト面 での利点を活用している、と語った。

レセプションでは、香港経済貿易代表部の張敏儀首席代表も挨拶を述べ、「一国二制度の下で中国返還後4年を経た香港は、依然として高度の自治を享受し、自由な国際都市として、また、世界で定評のある貿易とビジネスの中心地として栄えています」と述べた。

張首席代表は、例として、ヘリテージ財団やフレーザー・インスティテュート、ケイト-・インスティテュート等により「香港は世界一の自由経済」と評価されていると述べた。

「香港は、日本に次ぎアジアで2番目に大きい株式市場を有しています。貿易額では常に世界のトップテン入りをしていますし、また香港のコンテナ港の取扱量 は世界一です。」

アジアの世界都市としての香港のイメージを定着させることである、と張首席代表は述べた。

こ の新しい“香港ブランド”を紹介するにあたって張首席代表は、香港の新たなシンボルであるドラゴンの図案は、香港を特徴付ける東洋と西洋の融合を表してい ると述べている。「この新しいグローバル・ブランド・プログラムの狙いは、中国へのゲートウェイとしての香港、またアジア・太平洋全域におけるビジネスの ハブとしての香港の活力を、全世界にアピールすることです。」

香港経済貿易代表部の主催で開かれた本日のレセプションには、約350名の招待客が訪れ、日本香港友好議員連盟会長の羽田孜元首相、橋本龍太郎元首相ほか、多くの政界・ビジネス界のリーダーが参加した。

レセプションに先立ち、梁氏は香港経済貿易代表と日本国際問題研究所(JIIA)が共同開催したセミナーで、JIIAの会員たちと意見交換を行った。

以  上


レセプションに先だって行われたディスカッション・フォーラムにて。 (左から )小 和田恆日本国際問題研究所理事長、 梁振英行政会議召集人、張敏儀香港経済貿易 代表 部首席代表。

レセプションで乾杯する梁振英行政会議召集人、張首席代表、 羽田孜日本香港友 好議 員連盟会長・元首相(左から)

握手を交わす梁振英行政会議召集人と橋本龍太郎元首相。中央は張首席代表。

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http://www.hketotyo.gov.hk/japan/jp/english/prt_at_resep/prt_recep_j.html
18,3,08