Wednesday 12 July 2000

駐東京経済貿易代表部の張敏儀

2000年7月12日(水)

駐東京香港経済貿易代表部の張敏儀首席代表は、香港のハイテク産業の発展に向けてより積極的な日本からの進出を呼びかけた。
 張首席代表は、京都で開催されたセミナーに出席した日本人ビジネスマンや企業役員に対し、サイバーポートへの参入に興味を示した120社の中に、ソフトバンクやトランス・コスモスなど日本の企業数社が含まれているのは喜ばしいと語った。
 張首席代表は、「皆様の持っておられる専門的知識と情報技術(IT)、ならびに通信産業への影響力を考えると、香港のハイテク発展のためにより積極的な 日本からの進出を期待したい」と述べ、さらにより強力な経済基盤を築くため、香港の意気込みを示す初のサイエンスパークも具体化してきていると付け加え た。
 「これまで20社以上が参入申込みをしていますが、このうち6社は研究と開発目的の地域本部を設立するという契約署名が済んでいます」と語っている。日 本人出席者に最近の香港経済の実績について説明する中で、張代表は、香港経済は今年の第一四半期に1987年以来はじめて対前年比14%という最大の成長 を成し遂げたことを報告。また、「2000年から2003年の四年間の中期的予測は、年率4%のGDPの伸びが見込こまれ大変良好である」とも述べた。
  同代表は、香港経済の実績好転の原因は、労働者と経営者の優れた柔軟性と順応性にあるとした。さらに、香港政府と社会全体が、革新と技術こそが将来の経済発展の原動力であることを充分に認識していると述べた。
 香港のトランステック・サービス会長でもある、チャールズ・クェン・カオ(高_)教授は、セミナーの基調演説で、香港におけるIT(情報技術)の開発 と、ITが海外投資家に対してもたらす好機について要点を語った。カオ教授は、香港はユニークな特色をもった世界都市として、その地位を確立する可能性が あると述べている。さらに、「この意味において、情報技術は香港の発展に強力な影響を与える」と述べた。
 同教授は、サービス産業は香港の競争力に大きく貢献している、サービス産業のインフラのおかげで国際投資が引きつけられる、そして、そのおかげで一人当 たり域内総生産が増加していると語った。さらに、香港におけるITの影響はあらゆるサービスの向上にあると述べ、次のように結んでいる。「これはIT産業 の急激かつ順調な成長の中に現れている。これが香港を効率的で広範囲、一貫性を持ったサービスプロバイダーにしてくれる」と。
  『アジアに冠たる国際都市 ― 香港』と題された香港セミナーは、香港経済貿易代表部の主催で京都では初めての開催となった。地元ビジネスマンや会社役員など約400人がセミナーに参加した。
From left:
Mr Kunio Kano, Regional Director, Hong Kong Tourist Association; Miss Cheung Man-yee, Principal Economic and Trade Representative in Tokyo; Mr. Hisakazu Takagi, Deputy Mayor, Kyoto City; Professor Charles Kao, and Mr Louis Ho, Director, Japan, Hong Kong Trade Development Council, at the "Hong Kong - Asia's Premier International City" Seminar Reception in Kyoto today (July 12).

From left:
Miss Cheung Man-yee, Principal Economic and Trade Representative in Tokyo; Mr. Hisakazu Takagi, Deputy Mayor, Kyoto City, and Professor Charles Kao, at the "Hong Kong - Asia's Premier International City" Seminar in Kyoto today (July 12).
traced at:
http://www.hketotyo.gov.hk/japan/jp/topics/news_kyoto_01.html